製品の概要
本製品は電池式ワイヤレス・モーションセンサーです(以下、モーションセンサー)。
ワイヤレスだから配線不要、電池駆動なので電源工事は不要、920MHz帯を利用しているので屋内なら30〜50mのエリアをカバーします。
例えば一人暮らしの高齢者が自宅で元気に生活しているかどうかを携帯網などを使って遠距離から見守りたい場合、無線方式なので検知する場所を変えながら最適な設置場所を探ることが簡単にできます。
特徴
・センサーが赤外線を発する人の動きを検知した時に「センサー固有のID」と「モーションあり(ドアセンサーのclosed"0x09"に相当する)」を、また一定時間経過後に人の動きを検知しなかったら「モーションなし(ドアセンサーのopened"0x08"に相当する)」を、更に約25分間状態に変化のないときは時間間隔をおいて「前回と同じ、「モーションあり」もしくは「モーションなし」」の信号を無線送信します。
・他社製の人感センサーで、最初に人の動きを検知してからしばらく検知しない時間を置くものがあります。これは、電池の消耗を抑えるのと、無線発信を連続的に出力する必要がない、するのが無駄な場面を想定した設計になっています。つまりソーラーパネルや小容量の電池を使って、人があまり激しく行き来せず主に人の在不在を知りたい用途に適しています。翻って本製品はセンサーデバイスが人の動きを検知したら直ちに無線発信します。したがってリアルタイム性に優れますが、反面電池消耗が多くなります。この差をご理解いただいて本機が本領を発揮する場面でお使いください。
※人が居室や寝室に居続けることを監視・見守る用途よりは、トイレや洗面所など1日数回行くところ、廊下、玄関など出入り口、などで人の動きがあったことを見るのに適します。
センサー部を除いた無線発信部についてはリチウム一次電池CR1220(35mAh)で約200万回無線発信出力できた実績があります。CR123Aでの接点ON/OFF回数を予測する場合、CR1220とCR123A(1300mAh)との容量比(1300/35)を掛けると良いでしょう。ただしモーションを検知していない状態でもセンサー部が1uA流れることを加味する必要があります。
※実際には電池の経年劣化、自己放電、死活監視による電池消耗、が加味されますので計算通りにはならないことをご理解ください。
仕様
センサー:焦電型赤外線センサ
※焦電型赤外線センサとは、センサ自身からLEDなどの光を発光するのではなく、周囲と温度差のある人(物)が動く際におこる赤外線の変化量を検出するセンサです。 温度差を検出するため、体温を持つ人体の検出に適します。
アンテナ:内蔵ヘリカル
周波数:928.35 MHz
EnOcean Equipment Profile(EEP):EEP D5-00-01
データレート/変調方式:125 kbps/FSK
出力:typ. 0 dBm
電源:内蔵リチウム一次電池 CR123A(1300mAh)
※お客様が交換することもできます
無線規格:ARIB STD-T108
サイズ:W40 x H25 x D130(mm)
ケース材料:PC/ABS
重量:約70g